はしものメモ書き

日常の備忘録です。

苦手な食べ物は「これをおいしいとする」で克服してきた

苦手な食べ物、ありますか?

私は昔から苦手なものが多いほうで、
野菜全般、大葉、ゆかり、蕎麦、うなぎ、カニクリームコロッケ、漬物、梅干し、親子丼 etc...
小中学生の頃は給食で毎日苦手なものが登場するので苦労していました。

大人になってから、偏食はかなり改善されて、上にあげたうちの大部分は「おいしい」と思って食べられるようになりました。
単に成長したから、と言ってしまえばお終いなのですが、苦手なものを克服した時には頭にいつも同じフレーズを思い浮かべていました。

「これをおいしいとする」です。

 国語の教科書に載っていた文章で、前後の内容はぼんやりとしか覚えていないのですが、このフレーズだけはハッキリと刻まれて度々頭の中に登場してきます。
うろ覚えながら文章の内容をざっくりと説明すると、

・ヨーロッパ地方に旅行に来ていた筆者達
・あるレストランで提供された郷土料理のようなスープはとても食べられない味で皆がスプーンを置いてしまう
・そこで仲間の一人が「この国の人たちはこれをおいしいとする?」と言う
・頭の中でスープのこの味はおいしいのだと仮定してから食べると、先程とは違い、深みとコクがあり歴史を感じるような味わい深いスープだ、と思えるようになった

という話でした。

これを読んだ時はいやいや考え一つでそんなはずないよと思っていたのですが、やってみると意外といける。

メインは張らないもののちょくちょく登場する食べ物代表の大葉。
これについては、最近克服したのですが、
食べた瞬間に広がるあの味を「まずいいやだ~」と思う前に一度受け入れてみることが大事でした。

「ああそうそう大葉ってこの味だよね、これが嫌なんだよね...」
「でも皆はこの味をおいしいと思ってるんだよな、この味はおいしい、この味はおいしい...」
「…自分にはまだおいしいとは思えないな。」

最初はこんな感じ。

2回目には「そうそうこの味が大葉だよね、美味しいんだよね知ってるよ。まだ分からないけど。」と思えるようになり、
3回目には「うーん何かのアクセントとして少し入っていたら、確かにマッチして美味しいのかも。」と思えるようになり、
繰り返すうちに、ある時「大葉おいしい!」と前まで”嫌だった味”がおいしいと感じられるようになりました。

自分の思い込みを疑ってみることで感じ方がひっくり返る感覚が面白くて、近年着々と苦手な食べ物を克服しています。

ただしパクチー テメーはダメだ。

最近ボボボーボ・ボーボボを読みました。

おわり