懐かしきかちゅー湯
かちゅー湯という食べ物を知っていますか?
お椀にかつお節たっぷりとお味噌を入れて、そこに熱湯を注いで食べる、お味噌汁のようなものです。
インターネットで調べると、沖縄では定番の家庭料理のようなのですが、私が初めて出会ったのは大学の学食でした。
ある日いつものように学食へ足を運ぶと「かちゅー湯」という聞いたこともないメニューが置かれていて。湯ということは汁気があって温かいんだなということはすぐわかったものの、かちゅーに全く心当たりがなく頭をひねる。
かちゅー、、、シチュー的な?いやホント何?
字面からどんな料理かが全然予想できなかったのですが、ディスプレイを見るとなんだかお茶漬けのような様子。
新メニューやめずらしいものに目がないので食べてみることにしたのでした。
ほう、これがかちゅー湯か。少し深めのお皿にご飯、ちぎったレタス、かつお節、お味噌。それらがアツアツのだしの中に入っている。どうやらかつお節から出ただしみたいだ。上に温泉たまごが乗っているのはポイントが高い。
少しずつ味噌を溶かしながらスプーンで食べる。おいしい。すごく優しい味がする。
お酒を飲んだ翌日に食べたいような味だ。崩した温泉たまごと一緒に食べるとまた美味い。
初めてのかちゅー湯は私の五臓と六腑を優しく癒したのでした。
それから学食で見かける度にかちゅー湯を食べることにしていたのですが、卒業して以来見かけず、一度も食べることはなく今日に至ります。
ということを、今日ふと思い出し。
そういえばこの間茅乃舎のだしを頂いたんだったということも思い出し。
お昼ご飯にかちゅー湯を作りました。
きっとかちゅー湯ってかつお節とみそさえ入っていれば、あとはなんだっていいんだと思う。ハンバーガーだって何が挟まってようとハンバーガーなのだから。俺は俺のかちゅー湯を作るぜ。
そう思い、冷蔵庫にあったレタスとオクラ、しらす、ワカメを入れました。
約6年ぶりのかちゅー湯。やっぱり優しくてホッとする、おいしい。
すぐに出来るし、これはお昼ご飯のスタメンにしよう。
そう心に決めました。簡単なのでおすすめです。
おわり